2010年8月29日日曜日

北海道高等学校家庭科教育研究協議会 服飾文化セミナー

7月30日
北海道高等学校長協会家庭部会からの要請を受け
家庭科教員対象の体験研修講座を実施しました。

この会の研究テーマは
「心豊かな生活の創造を目指し生徒一人ひとりの能力の伸長を図る
家庭科教育のあり方」  ということですので
当会 宮島理事長が説かれる「日本の服飾文化が形成する日本人の心」
について学んでいただく絶好の機会です。

まずは時代衣裳ミュージアムにて時代衣裳の鑑賞をしていただき、
日本の伝統衣装の代表「十二単」と「束帯」の着装をご覧いただきました。


教科書では見慣れているものの
実物を、しかも着装の場面を間近で見られるとあって、
日頃は教える立場の皆さんの学ぶ意欲が会場にあふれます。


さらに、この日は「体験」研修講座ですから
皆さんに十二単を実際に羽織っていただき、
その重みを体感していただきました。


真剣な“先生”の表情が一転、乙女のように頬を染め“姫君”気分!
きものDo会員の衣紋方は、4着の「空蝉」を用意し、
次々に“姫君”たちに着装している様子はまるで“女官”。
着る方・着せる方、
どちらも非日常空間を堪能できたことでしょう!


宮島理事長による講話では
自然の命をいただき、畏敬の念を抱きながら衣服としてきた
日本の服飾文化をとおし
子供たちへ伝えて欲しい礼節や感傷の心について
学んでいただきました。


新たな発見が多かった様子で、質疑応答の時間には
現在のものとはと違う履物の形状や、袖幅の長さなど
活発に質問を交わされました。

平成25年度より公立高校において
伝統芸術服飾文化を技術家庭科で取り入れるよう
文部科学省より通達があった、ということで
今後も教育機関で取り上げられる機会が増えるのでは…

ご参加の教諭の皆さまお疲れ様でした。
関係各位に心より感謝申し上げます。

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