2010年10月31日日曜日

「着装道」道場発会しました。

9月25日(土)
きものの世界に身をおき、知識を高め、着装の技術を極めたい
と願う方々念願の学び舎がついに誕生いたしました。
NPO法人日本時代衣裳文化保存会理事長であり
小林豊子きもの学院学長を務める宮島健吉先生が
宗家として、永年に渡る研究の成果を次世代へ向け教え伝える
「着装道 宮島流衣紋」研修道場が始動いたしました。



日本時代衣裳文化保存会 鎌田昌市理事より発会へ向け激励の言葉を頂戴し
宗家を始め、教授の方々、54名の門下生のうち出席の44名一同
改めて思いを一つに道を進む決意を固めました。


研修第1回は、着装に対する精神性を養う講義からスタート。
まずは宗家から
「自装の技を極めた皆さんですが、この着装道では
白紙還元し、着せてさしあげることに徹していただきたい」と
無垢の状態から始まることを確認。

衣食住のうち、人類にしか営み得ない「衣」生活
本能だけではなく理性が働くことから生じる「礼節」
このふたつが結びつくことから形成される豊かな人間性。
「衣食足りて礼節を知る」「礼に始まり礼に終わる」
《 礼節(心)を衣(形)で表現する 》
着装道の基本理念がここにあります。

研修第2回となる26日(日)は
「十二単」と「白拍子水干姿」の解説を交えた丁寧な着装を
間近でじっくりと拝見させていただきました。


宗家自らが着装を手掛ける場面は稀なこと。
ここにも宗家の「着装道」に対する並々ならぬ熱意が感じられます。


もちろん、門下生のみなさんの真剣な眼差しと
解説の一言一句聞き漏らすまいとする集中力は圧巻です。


この日は小袖に結ぶ巻帯の結び方を練習
門下生自らが衣裳に触れ実習を行う次回研修に備え
期待が高まります。

こんなガンバル門下生も。僕ちゃんも真剣に聴いてます!?

古の知識・技術・感性を現代に生かすため
道場で学び、後継者として育っていただきたい…
宗家の思いをしっかりと心に留め、研修を終えました。

2010年9月7日火曜日

「着装道」道場開設!

このたび日本時代衣裳文化保存会では
「着装道 宮島流衣紋」研修道場を開設いたします。

昨年12月にオープンいたしました日本時代衣装展覧室
予想を遥かに上回る高い評価で各方面に受け入れられ、
時代衣裳の着装実演を伴う講演依頼が急増してまいりました。
「着装」は記録として残されることが難しいことから
専門家(衣紋者)を養成する場が不可欠です。
当会理事長である宮島健吉先生の永年にわたる研究の成果である
「技」とそこに存在する「心」を確実に伝え、
作法に則った美しい「形(所作)」を身につけていただきたい…

日本時代衣裳文化保存会会員であり、
京都きものコンサルタント協会認定 きもの教授免許(及び同格の資格)
を有する方ならどなたでも入門できます。

年6回の研修を予定しており、
9月25日(土)・26日(日) 発会式ならびに第一回研修会を開催いたします。

きもの文化の伝承者として、いま、前進です!


(お問い合わせはコチラ

2010年9月6日月曜日

中学教諭のための浴衣講座

8月19日、
北海道技術・家庭科教育研究会の後援による
「和服着装指導者育成講座」を開催いたしました。

中学技術家庭科教諭の皆さんが
実際の教育現場で和服着装の指導を行うため
基本的な知識と技術を身につけていただくプログラムとして
毎回札幌市内・近郊の学校からご参加いただき
今回で5回目をむかえます。

まずは
日本時代衣裳文化保存会理事 佐藤豊朱先生による講義からスタート。
今回は日本の文化をより理解していただくため、
知っているようで意外とわからない事だらけの
「五節供」について学んでいただきました。
人日・上巳・端午・七夕・重陽それぞれの由来や行事、
ひとつひとつの意味合いを改めて考えます。

そして、浴衣の着つけへ。
以前にご参加の方も多く、皆さん比較的スムーズに。
ご自分で着られるようになるのはもちろんのこと
「生徒にはこんな風に言えばわかりやすいですね」と、
実際に指導する場面を想定しながらすすめていらっしゃいました。

さらに今回はマナーとして、
「茶菓の出し方いただき方」をとりあげました。
節供同様、普段あまり意識せずにしている事ですが
動作の意味を理解すると、
「心」がこもり、「形」(見た目)が美しくなります。
実際に和菓子をいただきながらの茶話会となり
みなさんの工夫をこらした授業や今後のきつけ授業の展開など
おおいに話が弾みました。

先生から生徒へ、
着つけを通して美しい日本の心をお伝えしていただけるよう、
きものDoがお手伝いさせていただきます!

2010年8月30日月曜日

夏休み特別企画

 7月24日~8月17日、日本時代衣裳展覧室で
小学生および同伴の保護者を入館無料としました。
期間中、10数名のチビッコたちが訪れ、
間近で見る時代衣裳の数々に
感激したり不思議がったり怖がったり!?
初めは一人で来場の男の子が、
数日後、ご家族と一緒に訪れたり。
時代衣裳のエキスパートとして将来有望ですね!!


このような企画を通して
あらゆる年代の方に
日本の服飾文化に対する興味を持っていただければ
との思いは尽きません。



2010年8月29日日曜日

北海道高等学校家庭科教育研究協議会 服飾文化セミナー

7月30日
北海道高等学校長協会家庭部会からの要請を受け
家庭科教員対象の体験研修講座を実施しました。

この会の研究テーマは
「心豊かな生活の創造を目指し生徒一人ひとりの能力の伸長を図る
家庭科教育のあり方」  ということですので
当会 宮島理事長が説かれる「日本の服飾文化が形成する日本人の心」
について学んでいただく絶好の機会です。

まずは時代衣裳ミュージアムにて時代衣裳の鑑賞をしていただき、
日本の伝統衣装の代表「十二単」と「束帯」の着装をご覧いただきました。


教科書では見慣れているものの
実物を、しかも着装の場面を間近で見られるとあって、
日頃は教える立場の皆さんの学ぶ意欲が会場にあふれます。


さらに、この日は「体験」研修講座ですから
皆さんに十二単を実際に羽織っていただき、
その重みを体感していただきました。


真剣な“先生”の表情が一転、乙女のように頬を染め“姫君”気分!
きものDo会員の衣紋方は、4着の「空蝉」を用意し、
次々に“姫君”たちに着装している様子はまるで“女官”。
着る方・着せる方、
どちらも非日常空間を堪能できたことでしょう!


宮島理事長による講話では
自然の命をいただき、畏敬の念を抱きながら衣服としてきた
日本の服飾文化をとおし
子供たちへ伝えて欲しい礼節や感傷の心について
学んでいただきました。


新たな発見が多かった様子で、質疑応答の時間には
現在のものとはと違う履物の形状や、袖幅の長さなど
活発に質問を交わされました。

平成25年度より公立高校において
伝統芸術服飾文化を技術家庭科で取り入れるよう
文部科学省より通達があった、ということで
今後も教育機関で取り上げられる機会が増えるのでは…

ご参加の教諭の皆さまお疲れ様でした。
関係各位に心より感謝申し上げます。

2010年7月26日月曜日

小学生集まれ! 展覧室無料開放

7月24日~8月17日、夏休み特別企画!!
小学生および同伴の保護者の方は
日本時代衣裳展覧室」に無料で入館 いただけます。

札幌市中央区大通西11丁目4 
  大通藤井ビル3F(地下鉄東西線2番出口直結)
NPO法人 日本時代衣裳文化保存会

月~土(祝祭日および8月13~16日を除く)
10:00~17:00(16:30受付終了)

大人500円 高校・大学生300円 小・中学生100円のところ
  小学生および同伴の保護者 無料

お問い合わせは 011-280-1020

教科書や物語でしか見たことのない歴史の姿がここにある!
写真撮影やスケッチも可能です。
夏休みの一日、タイムスリップしませんか?

カルチャーナイト・フィーバー!

公共・文化施設を夜間開放し地域の文化を楽しむ行事、
カルチャーナイト
札幌で開催されるようになってから8年になります。
きものDoは今年初参加。
「カルチャーナイト2010」のテーマ‘たからもの’に相応しく
日本文化のたからもの、
伝統の時代衣装をたくさんの方に堪能いただきました。

7月23日、開始時刻の17:00をまわるとさっそく
日本時代衣装展覧室」観覧希望のお客様がお見えになりました。

「すご~い」
と、写真をパチリのカメラ女子。
きものDo会員による衣裳の解説に
「そぉなんだ~」
と、メモを取る小学生の女の子。

歴女はもちろん、きもの好きのお姉さんまで
終了の22:00まで、たっぷりお楽しみいただきました。


この日は市内で花火大会が予定されており、
浴衣の無料着付けをご希望される方もいらっしゃいました。
が!着付けをしているうちにあいにくの雨模様…あらら。
が!花火が打ち上げられている間だけ雨が上がっていた様子。
何よりでした~。

カルチャーナイトを通して初めてきものDoの存在を知った
という方々ばかりで
口々に「おもしろかった!また来たい!!」というご感想をいただきました。

北海道の短い夏の長い夜。
ホットなフライデーナイトでした。

2010年7月6日火曜日

美容学生、服飾文化を学ぶ。

7月2日
美容師を目指し
札幌ビューティーアート専門学校
勉強中の生徒さん達23名が
日本時代衣裳展覧室」を訪れました。

この日の授業は
「自分で浴衣を着て実際に外を歩き、
着ていてラクな着付けを体感する」
というのが目的。

美容学生らしく
浴衣と帯のコーディネートから始まり
ヘアーのセット、アクセサリーまで
抜かりなく仕上げたところで
この日もう一つの目的、
「きものの歴史を知る」へ。

学校から徒歩10分、
「日本時代衣裳展覧室」で
平安時代から江戸時代までの
さまざまな装束を見学しました


皆さん、初めて見る十二単に興奮気味(笑)


遠藤 結さんは
「時代とともに形や着方が変わっている事を
初めて知りました。
色々工夫されて現代の着やすいきものが
できたんだとわかりました。」

臼杵知栄さんは
「今のきものも好きだけど
昔のものは刺繍など手が込んでいて
とっても綺麗。
花魁の衣装は
一度着てみたいと思いました。」


実際に見ることで
教科書では解らなかった事を
発見できたようです。
美容界のプロを目指す方にとって
服飾・美容の変遷を学ぶことは
将来きっと役に立つことでしょう!

日本時代衣裳展覧室では
ご来場のお客様へ展示衣裳の解説を行っております。
また衣裳の着装体験も実施しております。
(詳しくはコチラ)
ご来場をお待ちしております。

2010年6月28日月曜日

カルチャーナイトに参加します!

カルチャーナイトとは -
 公共施設や文化施設を夜間開放し、大人から子供まで、
 地域の文化を楽しむ行事
 札幌では8年目をむかえます。
http://www13.ocn.ne.jp/~c-n/

「カルチャーナイト2010」のテーマは‘たからもの’。
きものDoでは
日本文化のたからもの、服飾文化を見て、触れていただきたいと思います。


7月23日(金)

○日本時代衣裳展覧室 夜間無料開放
  17:00~22:00 (入館21:30まで)

○浴衣の無料着付け
  17:00~22:00 (受付21:00まで)
  浴衣・着付けに必要な小物等はご持参願います
  事前の申し込みをお願いいたします 011-280-1020

○十二単の着装体験
  洋服の上からはおります
  17:00~22:00 (受付21:00まで)
  有料(通常10,500円を5,250円で)
  事前の申し込みをお願いいたします 011-280-1020
  

北海道の短い夏の長い夜。
みなさまのお越しをお待ちしております。

2010年6月27日日曜日

「白拍子水干姿」着装体験

6月18~20日
「第25回日本伝統衣裳の復元・きもの展」にて
「特別講演と白拍子水干姿体験」
が開催されました。

NPO法人日本時代衣裳文化保存会理事長であり
小林豊子きもの学院学長の宮島健吉先生による
特別講演「時代衣裳を通して語り伝えたい“日本の心と美”」
にお集まりいただいた沢山の方々に
白拍子水干姿の着装を体験していただきました。


「白拍子」は平安時代末期に始まった男装の舞妓です。
白い装束をつける、素(手)拍子で舞う
というところからその名がつけられたと言われています。
‘男装’ですから、現代でいう「宝塚」のイメージですね。


そして白拍子のトップスターと言えば静御前。
特別講演では
鶴岡八幡宮でのシーンを取り上げ、
義経との純愛を舞に託した静の‘決意’と、
怒る頼朝をなだめ命を助けた北条政子の‘感傷’
についてお話いただきました。




着装実演を担当していただきましたのは
日本時代衣裳文化保存会会員のみなさん。
衣紋の作法に則った美しい所作をお見せくださいました。
ありがとうございました。

赤川豊朋  石下豊美子 石崎豊駒
井上豊敬  小野寺豊順 木村豊俊
久野豊珠  黒岩豊美  小林豊由彩
小山豊輝  斎藤豊亜紀 齋藤豊元
髙橋豊葉  玉山豊一哉 田村豊瑛子
西村豊志  丹羽豊佐紀 前川豊穂
正木豊伎                  (敬称略 五十音順)

2010年5月10日月曜日

日本の心と美、伝えます。

きものDo~NPO法人日本時代衣裳文化保存会は
設立から5年目を迎え
活動の場がどんどん広がりを見せております。
ご支援くださる皆様に
いち早く活動内容をお伝えいたします。
ご期待ください!!